残念ながら寝ている間の事はなかなか自分で制御することができません。なので寝ている間に知らず知らずに行ってしまっていることを直すのはなかなか難しいです。寝ている間に歯ぎしりをしてしまう…そんな人にはマウスピースがお勧めです。今回はそんなマウスピースと歯ぎしりについてまとめてみました。
目次
マウスピースで歯ぎしり防止:歯ぎしりをするとこんな悪いことが…

歯ぎしりをしているつもりなんてないんだけど…寝ている間に歯ぎしり(寝ていなくても)をすると身体に不調が生じます。歯ぎしりをすると以下のような悪い影響が身体に出ることがあります。
起床時の頭痛
寝ている間に歯ぎしりをすると、起床時に頭にズーンとした重い痛みがあることがあったり、朝起きたときに顎の疲労感を感じることがあります。更に、こめかみに鈍い痛みを感じる場合があります。
歯をこわす
歯ぎしりをすると、虫歯を治療した詰め物が取れてしまったりします。また、歯ぎしりによって自分で自分の歯を削ってしまうことがあります。歯を傷つけてしまうと、歯のエナメル質が破損して神経などが出てしまうことがあります。歯の象牙質や神経が出てしまうと、虫歯になったり知覚過敏になるリスクが高くなります。また、歯が折れたり、かぶせものが取れる場合があります。歯に強い力が加わると詰め物のセラミックやレジンやが壊れてしまうことがあります。また自分の歯もだんだんと痛んで歯を抜くような事態になることもあります。
歯周病を悪化させる

歯ぎしりによって歯周病も悪化する場合があります。歯ぎしりによって歯が揺さぶられると、歯槽骨が痛むスピードが速くなるので、歯が動くので歯が倒れてしまうなど歯周病の状態が悪化してしまいます。
顎関節症
歯ぎしりは顎の関節に圧力がかかって、顎関節症を起こす原因となる場合があります。顎関節症になってしまうと口を開閉をしたときに痛みが生じたり、異音がしたり口が開きにくくなります
といったように、無意識でしてしまう歯ぎしりでも口周りの深刻なトラブルを招いてしまうことがあります。更に、せっかくの恋人との旅行などと言った時に「それが理由で嫌われてしまうかも…」という心配がある場合もあります。
歯ぎしり防止にマウスピース

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そんな寝ている間の歯ぎしりを防ぐために有効なのがマウスピースです。歯ぎしりや歯を食いしばってしまう場合にマウスピースは有効です。上の歯と下の歯が強くこすれるのを防いでくれます。マウスピースというと、そんなになじみのあるものではないので、マウスピースなんてつけている人いるの?と思うかもしれませんが、マウスピースを使用している人はここ数年でかなり増えています。
マウスピースをドラッグストアなどで買う
マウスピースは「スプリント」と歯科医らに言われているもので、口腔内装置です。マウスピースは市販されているのもあり、ドラッグストアやネットなどでも600円ほどから売られています。市販されているものは高くないので、マウスピースがどんなものか試してみるにはおすすめです。価格が高くないので気軽に試すことができます。
マウスピースを歯科医などで作ってみる

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近くのお店で売っているマウスピースは、一般的なものなどで大きさや歯の傾きの角度などが「一般的」なものとなっています。なので、実際に装着してみると自分の歯や口内にフィットしていない場合も多くあります。そんな人におすすめなのが歯科医でマウスピースを注文することです。歯科医では歯型をとって噛み合わせなどを確認しながらマウスピースを作ります。マウスピースは主にプラスチック製で、上の歯に装着して上の歯と下の歯が接するのを防ぐ仕組みとなっています。マウスピースは歯医者が、患者のマウスピースと下の歯がなるべく均一に合うように調整して作るなど作るのにはきめ細かく作られます。なので、市販のものと違ってフィット感はかなりいいと言えます。保険が適用されるので、支払い額は3割負担となります。
状態、素材等によって値段はまちまちですが、マウスピースを作る場合には5000円ほどの支払い額になることが多いです。マウスピースを継続使用するならば、歯の健康を3ヶ月から半年ごとに歯医者さんに診察してもらうのがお勧めです。
歯ぎしりにマウスピークは効果的:歯ぎしりを元から治しましょう
マウスピースの装着によって、歯ぎしりによる口や頭などへの悪い影響を減らしたりなくしたりすることはできます。でも、マウスピースでは歯ぎしりを根本から治すことはできません。歯ぎしりを治す根本的な治療は、専門家である歯医者さんに相談するのがベストです。歯科医では、スプリント療法等と呼ばれる方法や薬物療法、矯正療法などで治すことができます。マウスピースによる歯ぎしりへの対処はあくまでも歯ぎしりによって起こる悪影響に対する「対処療法」であるので、歯ぎしりが治らない場合には歯医者さんに相談して歯ぎしりを根本から治療しましょう。