しっかりシャンプーしているのに、なぜかフケが・・・。そんなときは、今使っているシャンプーが合っていない可能性があります。自分に合ったシャンプーを使い、正しい方法で洗髪することが、髪と地肌の健康のためには大切ですが、色々な種類のシャンプーから選ぶのは難しいですよね。
今回は、症状や成分などから、正しい知識を身に着け、フケの症状を改善するための基本的な情報をご紹介します。
目次
市販のシャンプーはフケ対策できる?
フケは「汚い」というイメージがあるかもしれませんが、必ずしも不潔にしているから出るものではありません。清潔にしていても、フケが出る場合もあるのです。
悩んでいるフケの症状に市販のシャンプーを使えるかどうかは、まず、フケの特性を知ることから始める必要があります。こちらでは、まず、フケについてご説明していきましょう。
フケとは?
頭皮や皮膚の表面が古くなって剥がれ落ちた角質を、「フケ」と呼びます。通常、健康な頭皮はターンオーバーと呼ばれる新陳代謝を繰り返し、新しい細胞ができてくると古い細胞が少しずつ剥がれ落ちるようになっています。しかし、何らかの理由で、ターンオーバーがうまくいかなくなって、大きな塊として落ちた細胞が、いわゆる「フケ」と呼ばれるものになります。
フケの種類
フケには、状態によって、乾性と脂性の2種類があります。こちらでは、それぞれの特徴を挙げてみましょう。
・乾性のフケ
状態:粉のような小さな塊、乾燥している
原因:頭皮の乾燥、ストレス、季節などの外的要因
・脂性のフケ
状態:大きな塊、ベタつく
原因:皮脂の過剰分泌、食生活の問題や胃腸の不調
結論から言うと、市販のシャンプーでもフケ対策はできますが、このように、同じフケでも原因や症状は違うため、対処方法もそれぞれの症状に合わせたものにする必要があります。そのため、まずは、自分のフケがどちらのタイプであるかを知り、原因となるものを取り除くことが必要となります。
フケの原因となる食べ物とシャンプー
食べ物だけではフケの直接の原因とはなりませんが、症状を悪化させることはあります。フケを悪化させる主な食べ物は、糖類や脂質、アルコールやコーヒなどの刺激の強い物です。これらの食品は、フケの原因となるマラセチア菌を増殖させてしまうからです。
また、フケの原因となってしまうシャンプーとは、シリコンや強い界面活性剤で、強すぎるシャンプーを使うことによる肌荒れや乾燥がフケの原因となります。また、シャンプーだけでなく、洗髪の仕方や回数などにより頭皮に負担がかかってしまっている場合などが、その他の理由として挙げられます。
フケのタイプ別対策シャンプー
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フケの原因とご自身のフケのタイプがわかったところで、今度はケアの仕方です。フケ対策のためには、適切なシャンプーを選ぶことが欠かせません。市販のシャンプーでも、薬用シャンプーでも、選び方を間違えては症状の改善は期待できません。
乾性フケに使うべきシャンプー
頭皮の荒れをふせぐため、刺激の強いシャンプーは避けましょう。界面活性剤のラウリル硫酸は洗浄力が非常に強いため、特に避けたい成分です。
肌の乾燥を抑えることが第一なため、皮脂を取り過ぎず、シャンプーの後に頭皮に潤いを与えてくれるものを選びましょう。
肌環境を整えてくれる、ローズマリーエキスやホホバオイルなどの植物由来の成分の入ったものもおすすめです。
脂性フケに使うべきシャンプー
脂性のフケの原因はマラセチア菌の増殖と皮脂量と、自己免疫力の低下です。シャンプーはその3つの要因のうち、皮脂量とマラセチア菌を抑えることができます。
脂分が多すぎる脂性のフケには、オイル系は向いていません。アミノ酸系のなかでも頭皮を清潔に保ち、皮脂を適度に落とせるような、優しすぎず、ある程度の洗浄力があるシャンプーがよいでしょう。
シャンプーの種類にかかわらず、シャンプーの際は、「泡を立てて、つめを立てない、すすぎはしっかりする」、といった基本的なシャンプーの仕方についても見直してみてください。
フケ対策シャンプーの成分表の見方
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自分に合うシャンプーがだいたい分かったところで、成分表の見方を説明しながら気をつけるポイントをおさらいましょう。
・製品の特徴:シャンプーの特徴や添加物などの情報
・洗浄成分:洗浄力のレベルや肌への刺激のレベル(刺激の少ないアミノ酸系がオススメ)
・抗菌成分:フケの原因となる雑菌の繁殖を抑える成分(サリチル酸、グリチルリチン酸ジカリウムなど)
フケのタイプにかかわらず、洗浄力や刺激の強い石油系やアルコール系は避け、刺激の少ないアミノ酸系ノンシリコンシャンプーを選ぶようにしましょう。それでも症状が改善しない場合は、薬用シャンプーにする必要があります。ただし、乾性フケの場合は、薬用シャンプーでは、あまり効果が見られないこともあります。
まとめ
フケは、シャンプーを変えただけで治る場合もあれば、生活習慣から食生活、ストレスなど、全ての環境を変えてもなかなか治らない場合もあります。ご自身で対策を講じても、症状が長引く場合は、自己判断せず、専門家の指示を仰ぎましょう。