口を閉じたり開けたりするたびに顎の関節がカックンとかコッキンという音を立てるのは、顎関節症の症状で、あごのトラブルです。そんな顎関節症にもマウスピース(スプリント)を使った治療が有効です。今回は、顎関節症とマウスピースについてまとめてみました。
目次
顎関節症はマウスピースで良くなる:顎関節症とは
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顎関節症とは、口を開いたり閉じたりするときに「コッキン」とか「カッキン」と音をたてる症状がある病気で、そんな症状があった場合には大きく口を開けたり硬い食べ物を食べたりしないようにしなくてはいけません。
顎関節症になると
顎関節症になってしまうと口を大きく開ることができなくなります。あごに痛みがあり口を開いたり閉じたりをする毎に嫌な音がします。こんな症状があった場合には口腔外科に行って診療をしなくてはいけません。
顎関節症が悪化すると
あごが思った通りに動かなくなり食べ物が噛みにくくなります。それに加えて、あごを動かすと嫌な音がします。それだけなら、顎だけで済んでいるのですが、悪くすると顎ばかりでなく、片頭痛・指や腕のしびれ・肩こり・鼻や耳不快感など、顎に直接関係の無いところにまで症状がでてしまいます。こんな重い症状を放っておくと、悪化してしまう顎が機能しなくなってしまうこともあります。
顎関節症はマウスピースで良くなる:顎関節症の治療方法
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顎関節症の治療にはいくつかの方法があります。顎のずれた円板を戻すための運動療法だったり、日常の癖や習慣や癖のなかから、顎関節症の原因になっている悪い習慣や行いを取り除く認知行動療法や、直接的にマッサージなどで顎の筋肉に刺激を与えて、痛みなどの症状を緩和する物理療法や、筋肉の張りや痛みなどを薬で抑える薬物療法や、マウスピース(スプリント)を使用した治療法などがあります。
マウスピース(スプリント)を使った顎関節症の治療法
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マウスピースを使った治療と言いましたが、正確にいうとマウスピースに似ているスプリントと呼ばれる器具を用いた治療法です。マウスピースを寝ている間に装着することで、顎の筋肉の緊張を和らげ顎の関節にかかっている負担の軽減を図ります。歯の食いしばりや歯ぎしりによって緊張してしまった咀嚼筋がもとで顎関節症になるケースもあります。マウスピース(スプリント治療)は顎関節症の治療の中でよく使われているものです。そんなマウスピースを使用した治療法の中にもいくつかの治療法があります。
その①スタビライゼーション型
この療法は、上と下すべての歯が接触するように作られている装置です。このマウスピースを使うと下顎が安定して、咀嚼筋などに与えている筋肉の負担を軽減できます。それによって顎関節症の状態が改善されます。
その②ディスク リキャプチャリング型
こちらは、運動療法などで改善が見られなかった患者さんに医師などが直接、患者さんの顎に触って顎関節の円板を動かして、円板を正しい顎の位置に戻した治療の後に、顎関節症が再発するのを予防するための装置です。
その③アンテリア リポジショニング型
こちらの装置は、下顎を前に出すことによって正しい位置に円板を戻すために用いられられます。口を閉じたり開けたりするどちらかの時に、ポキッとうような嫌な音が出るような症状の治療に効果があります。
顎関節症はマウスピースで良くなる:自分専用マウスピースで
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マウスピースというのは市販されていて、いびきに効果があるとか歯並びを矯正できるとか、歯ぎしりを防止できるなど効能が書いてあります。そのネットやドラッグストアなどで売られている中にも「顎関節症の人向け」というのがあります。ですが、顎関節症の症状はそれぞれ違うでしょうし、歯ならびや口の形状などには個人差があるし、しかも深刻になりうる症状の改善に使うものなので、マウスピースは市販のものでない物を使用することをおすすめします。
歯科医などに行って、歯のかたをしっかりとってもらい自分の口の形状・歯の形状などに合わせたものを作ってもらいましょう。歯科医などで作ると、かみ合わせなどをしっかり調節してくれ、症状の改善に適したものを作ってもらえます。症状や身体に合ったものでない物を使うことによって、顎関節症が逆に悪化する恐れがあるため注意が必要です。スプリントは、歯医者さんなどに行ききちんと歯型などの形を取り精密に制作してもらった自分専用のものを使用することをお勧めします。
顎関節症はマウスピースで良くなる:まとめ
顎関節症は不快な音が鳴るだけでなく、適切な治療を行わないと重篤な症状になることもります。なので、症状が軽いうちにしっかりと歯科医に行き診察してもらうことをおすすめします。診察してもらい治療が必要なのかどうかを判断してもらい、最適なケア方法のアドバイスももらうとベストです。そして、マウスピースによる治療が必要な場合には、市販のものを適当に購入せずに、自分の症状に合ったものを作ってもらってましょう。