スイッチを入れると飛び散る歯磨き粉。電動歯ブラシに最適の歯磨き粉を使用するだけでこの悩みは解決できます。
今回は、電動歯ブラシの使い方のコツと歯磨き粉選びのポイントをご説明します。歯周病や口臭対策をしたいあなたに最適の歯磨き粉を選びましょう。
目次
電動歯ブラシを使うときに歯磨き粉は必要か?
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歯磨きを行うと、食べかすの除去や口臭予防、爽快感を得ることができます。
しかし、電動歯ブラシを使用した時の歯磨きの目的は「口の中の細菌を掻き出すために行うこと」です。
そのために、今まで常識とされていた歯磨きは電動歯ブラシを使用した場合にはNGとなることもあります。
例えば、歯磨き粉を使用することや食後すぐに歯を磨くこと、タテ磨きなどがあります。
歯磨き粉を使用する目的を明確にする
歯磨きをする時に、歯磨き粉を使用する目的は以下の6点です。
・虫歯予防のためのフッ素塗布
・歯周病の予防、及び改善
・知覚過敏の改善
・歯を白くする
・口臭予防
・爽快感を得る
この中に、本来の歯磨きの目的である食べかすの除去は見当たりません。ある程度の食べかすは、唾液で無意識の間に流れてしまっています。
つまり、本来必要ではない電動歯ブラシを使用した際の歯磨き粉を敢えて使用するのであれば、その目的を明確にする必要があります。
電動歯ブラシで口の中の細菌を掻き出す
食べかすの除去が目的であれば、食後すぐの歯磨きも納得できます。しかし、電動歯ブラシでの歯磨きは口の中の細菌を掻き出すことです。
したがって、食後30分以内の歯磨きはかえって歯を傷つけてしまいます。
食後30分以内は口の中が酸性に傾いている状態なので、その時に歯磨きを行うと歯のエナメル質を傷つける恐れがあります。エナメル質は一度傷つけると、歯の色がくすんでしまい、歯の白さや輝きを取り戻すことはできません。
またエナメル質を傷つけることは、虫歯や知覚過敏の引き金にもなります。
そこで、電動歯ブラシを使用して歯磨きを行う場合は、食後30分経ってからが望ましいといえます。
また朝起きてすぐの歯磨きは、口の中の細菌を除去するためには最適の時間です。電動歯ブラシを使用した歯磨きは、しっかりと磨けていれば1日1回でも十分とされています。
どうしても朝の歯磨きは時間がしっかりとれない方も多いので、夜寝る前に電動歯ブラシを使用した歯ブラシタイムを確保することをおすすめします。
タテ磨きはもう古い?
歯ブラシを歯に垂直に当てて、上下に動かしてタテ磨きを行う。
今までの歯磨き教室で、繰り返し始動されてきたこの方法は、電動歯ブラシには当てはまりません。電動歯ブラシを使用した歯磨きには、それに適した磨き方があります。
基本は「ヨコ磨き」で歯周ポケットを磨くことです。わかりやすく説明すると、「歯と歯茎の境目」に電動歯ブラシを当てます。手磨きで磨き残しの最も多い部分に振動を与えて汚れを掻き出すとともに、歯茎をマッサージします。
この他手磨きで磨き残しが多い、奥歯の奥や利き手側の奥歯の内側もムラなくキレイに磨くことができます。
電動歯ブラシを使用する場合に気をつけることは、歯ブラシがつぶれない程度の力で歯にあてること。それだけです。
電動歯ブラシを使用することで、従来の手磨きの数分の一に時間を短縮し、磨く効果ははかり知れないものがあります。
電動歯ブラシを使う時の歯磨き粉選びのポイント
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電動歯ブラシを使用する時に歯磨き粉を選ぶ最も大切なポイントは「電動歯ブラシ専用歯磨き粉を使用すること」です。
電動歯ブラシ専用歯磨き粉は一般に、ジェルタイプか液体タイプで、「発泡剤」を使用しないものです。
そして正しい方法で電動歯ブラシを使用すると、歯磨き粉をつける目的は以下の5点に絞られます。
・歯を白くすること
・虫歯予防のフッ素塗布
・歯周病の予防
・知覚過敏の改善
・口臭予防と爽快感を得る
しかし、歯を白くすることは電動歯ブラシを使用するだけで、ある程度の効果を得られます。必要以上の白さを実現することは、かえって歯を傷つけるので、「研磨剤」が含まれないものをおすすめします。
以上のことから、電動歯ブラシ専用歯磨き粉の中で、虫歯予防と歯周病の予防、知覚過敏の改善、の中から自分に必要な効果を得られるものを選択することが重要になります。
それぞれの効果を得られるポイントをまとめます。
・虫歯予防にはフッ素が入っている
・歯周病の予防は「殺菌成分」「抗炎症成分」が含まれている
・知覚過敏の改善には「コーティング剤」が含まれている
また、このような成分を含んだ歯磨き粉は「医薬部外品」になり、これも注目ポイントです。
口臭予防は、歯周病の予防に効果のある殺菌成分でも十分に得られます。また、フッ素による歯のツルツル感で得られる爽快感がありますので、こだわる必要はありません。
電動歯ブラシを使用する時のおすすめの歯磨き粉3選
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電動歯ブラシを使用する時におすすめの歯磨き粉をご紹介します。
自分の口腔ケアに必要な成分が含まれている、毎日使うものなので価格が手頃、購入しやすいといったポイントも選ぶ基準に加えます。
3位:サンスター GUMデンタルジェル電動ハブラシ用【医薬部外品】
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商品名にもあるように、電動歯ブラシ用に開発されたジェルタイプの歯磨き粉です。
薬用成分に「フッ化ナトリウム」、殺菌剤として「塩化セチルピリジニウム」、抗炎症剤として「グリチルリチン酸2K」を配合した医薬部外品です。
口の中全体を殺菌し、歯茎の炎症を抑えて歯周病を予防するとともに、フッ素で虫歯予防もできます。
電動歯ブラシ以外でも使用できるように、研磨剤として「無水ケイ酸」発泡剤として「ラウリル硫酸ナトリウム」も配合されていますが、商品自体が電動歯ブラシ用ですので、歯に負担がかかる量は含まれていません。
2位:ストーリア トゥービー・ホワイト薬用ホワイトニングジェルハミガキ(電動歯ブラシ対応)【医薬部外品】
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植物由来成分を配合した電動歯ブラシ専用の歯磨き粉です。
美白成分として「ポリエチレングリコール」、ツヤ成分として光沢剤の「パール末」、フッ素成分に「フッ化ナトリウム」「モノフルオロリン酸ナトリウム」を配合しています。
研磨剤を使用しないで「ツルッとピカッと歯を白く」をコンセプトに作られた商品です。
1位:ウエルテック コンクールジェルコートF
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発泡剤、研磨剤無配合のジェルタイプの歯磨き粉です。
歯科医師の推薦する殺菌剤「塩酸クロルヘキシジン」と「フッ化ナトリウム」、抗炎症剤としてグリチルリチン酸を配合しています。歯周病や虫歯の発生や進行の予防し、口臭を防ぎます。
ハミガキの時に使用するほかに、歯磨き後に再び歯ブラシにとって、歯全体に行き渡らせるようにブラッシングしてフッ素コーティングします。
歯のツルツル感が効果を実感させます。
まとめ
今回は電動歯ブラシを使用する時の歯磨き粉を選ぶポイントをご紹介しました。
電動歯ブラシ専用タイプや、ジェルタイプ、液体タイプを選ぶ方法が最も簡単です。また、研磨剤、発泡剤の入っていないことも選ぶポイントになります。
そして、医薬部外品の歯磨き粉の殺菌成分や抗炎症成分を配合したものは、歯周病や口臭ケアに効果があり、フッ素入りは虫歯予防に最適です。
自分の求める口腔ケアに効果のある成分を配合した歯磨き粉を選んで、電動歯ブラシを正しく使用して毎日の歯のお手入れに活かしましょう。